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2006年6月27日 建設委員会 中原ひろみ議員の質問(抜粋)

 次に、高速5号線ですけれども、これは一般質問で村上厚子議員が質問させていただきましたけれども、私も先般6月16日の説明会ですか、牛田東一丁目の町内会の説明会でしたか、碓井委員も見えていましたけれども、私も区を越えて説明会に傍聴といいますか、見に行かせていただきました。というのは、一番土かぶりの浅い地域、トンネルの直上に住んでいらっしゃる皆さんが、実際どんなふうに思っていらっしゃるのかというのを聞きたい、その一念で行ったわけです。

 そうしますと、村上議員も質問の中で取り上げましたが、その必要性がないんじゃないかという御意見が圧倒的でした。市の方も3つぐらい、こんな意見があった、こんな意見があったとおっしゃっていましたけれども、あんな生易しいもんじゃない。もう中止してくれるのが一番の安全じゃと、皆さんの安全を確保しますと言うんだけど、やらないのが一番安全なんですというふうにおっしゃった方がいらっしゃったというふうに思うんです。
 聞きたいのは、この高速5号線のルートを引いた、そして地元に説明に行った、最初に、それはいつでしょうか。

(高速道路整備担当課長)
 高速5号線につきましては、平成11年3月に都市計画決定をしておりまして、最初、平成10年の11月に都市計画決定の説明会を開催いたしまして、その後、住宅団地の一部の住民から反対の要望書が出されたために、更に2度説明会を行っております。

 この10月の3日に説明会をしたと。この時に反対の要望書が出たということなんですが、地元が反対だと言っているのにどうしてそこを都市計画決定するのですか。その考え方が全然私は分からないですよ。
 市民のための市民によるでしょう。市民が嫌がっているものを、どうしてそこに引かなきゃいけないのですか。それは陸の孤島で、あなたたちがどんなに反対したって、ここをトンネル掘るしかその先の人たちを助ける道がないというんだったら、皆さんもそれは了解されるでしょう。

 しかし、高速1号線と2号線ができれば、さっとそこを通って空港に行けるわけですから、何ぼでもルートはあるわけですよ。そこしか方法がないということじゃないわけでしょう。そういう地元が嫌だと、やめてほしいと言っているのに、勝手に何でルートを引くのか。
 その辺はちょっと私は疑問ですけれども、本来ならルートを引く前に、ここへルートを引こう思うんだけど、ここの地質調査をさせてほしいといって調査をして、そして大丈夫ですと言うんなら、大丈夫だったと説明すればいいわけです。

 どうして決めた後、もう先に用地買収も済ませて、もうにっちもさっちもいかなくなって、今やめたら税金の無駄遣いだとかって逆に皆さんおっしゃるでしょう。ここまでやったんだから、もうやらなきゃいけないんですとかいって。そういうやり方はおかしくないですか。私はすごくおかしいと思います。
 その辺の、ここまで事業が遅れて、地元ともめて1つの大きな、今広島市の地元からすればお荷物になっていると思うんだけれど、この教訓は何でしょうか。この10年近く、平成10年の3月に初めて地元に話をした。やめてほしいというのがあった。でも、翌年都市計画決定をした。そして今日まで地質調査も何もさせていただいていない。先般6月の16日に説明会に行っても、やめなさいと皆さんおっしゃる。

 こういうものを何で市がどんどんお金を掛けて、ヒロテックなんか330億で用地買収したんでしょう。何でそんなことするのか、許せないですよ。その辺、何か言いたいことないですか。これでいいと思っているのか、このやり方がいいと思っているのかどうかが本当に聞きたいわけです。 これほど不必要なものはないんですよ。それを不必要なのに必要があるといってやろう思うから無理がくるんでしょう。すごい難しい説明をされていました。説明員の方がかわいそうなぐらいでしたよ。やめますと言ったらよっぽどいいですよ。
 何でやめられないのか、まずこの教訓聞かせてください。今からもこんなふうな行政するのですか。

(高速道路整備担当課長)
 教訓ということなんですけれども、その後の経緯からちょっと説明させていただきますけれども、都市計画決定をやりました後に測量調査の実施に向けた説明会を広島高速道路公社が平成12年10月から18年6月、この16日に掛けまして計6回行っております。住民の皆様からは移転補償を確約しなければ地質調査には応じられないなどの意見が出されております。
 この意見に対しまして、公社としては地表面の住宅に対する移転補償については、当地区の測量地質調査を行い、詳細な解析を行った後でないと回答はできないことから、双方の主張が平行線になってきたわけでございます。それで協議が長期化しているものでございます。

 全く今のは状況説明だけで、教訓も何もなかったと思うんですね。やり方がおかしいと思うのは、この一番大変なところは後回しにして、やりやすいところから地質調査をして、大丈夫大丈夫、問題なしといってどんどん買収して、もうやらなきゃどうしようもないような状況に、市が自分たちを自分で追い込んでいるわけでしょう。住民の皆さんは反対なんですよ。
 それで私思いましたが、市はもし影響調査して、地質調査して、これ影響ありというふうな数値が出たら、この5号線やめられるんですね。

(高速道路整備担当課長)
 牛田の住宅団地の区間につきましては、トンネル掘削に伴う地表面への影響を検討するために測量地質調査を実施し、これらの調査を行った結果を基に詳細な解析を行い、地表面への影響が最小となるような対策工法に掛かる事業費と、住宅の移転補償費などを総合的に比較検討することが必要と考えております。
 このため、測量地質調査を行わなければ移転補償の要求に対する回答ができないことへの理解を得る必要があり、今後とも粘り強く協議を行っていきたいというふうに考えています。

 影響が大きかったらやめればいいと思うんですよ。影響が大きかったら、その影響が大きいけれども、影響が出ないようにまた工事をやりますというんでしょう。そんなことする必要ないじゃないですか。そこまでお金つぎ込んで通さなきゃいけない道路じゃないですよ。
 これ影響があったら全部買収されるつもりなの。もし買収されるつもりだったら、何世帯ぐらい見込んでいらっしゃるの。今の事業費を、またうわにお金が要るわけでしょう、買収しよう思えば。その辺の見積りはないのでしょうか。

(高速道路整備担当課長)
 今回、高速5号線につきましては、整備計画の見直しを行いまして、2本ありましたトンネルを1本で施工するということでございます。今回地元にも説明いたしましたが、南側のルートを採用するということでございまして、その1本のトンネルにつきまして、地表面にどの範囲のエリアが影響が及んでくるかといったようなことにつきましても、詳細な地質調査を行ってから検討したいというふうに考えております。

 その詳細な地質調査が要るようなところなのに、わざとそこに挑戦的にルートを引いたんじゃないかと思いますが、この問題はここで議論してもどうしようもないのかもしれませんが、私はこの5号線ほど今の広島市の最大の無駄遣いになるものはないということを申し上げておきたいと思います。

 これは市長の決断もあり、県知事の英断もあるんでしょうけれども、これやめたら皆さん拍手喝さいですよ、よくやったということに絶対なるんですよ。お金がない、お金がないと言って、見直しても1000億ぐらい掛かるんでしょう。それを「どうして通さなきゃいけない」、地元もそういう声なんですよ。広島市は財政難と言っているじゃないかと。
 それなのにもかかわらず、自分たちにも迷惑を掛け、そしてたった7分のためのお金に1000億使うんかと、それはやめてほしいと。そんなことするよりももっとほかに使ってくれというのが地元の声ですよ。それは市民の普通の考えだと思います。やはりそのことを申し上げて、次へ行きたいと思います。

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